陶磁器用語集

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あ行

アルミナ

化学式 AL203(酸化アルミニウム)
陶磁器の土や釉薬の天然原料に入っているものと、強化磁器のように調合に意図的に使用される場合がある。

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アルミナ磁器

製品の強度を強くするため、素地に酸化アルミナを調合した磁器製品。
強化磁器と呼ばれる製品の多くは、酸化アルミナを調合して物性的に強化された磁器である。

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アーズンウエアー

半磁器と呼ばれ、やや低温の酸化雰囲気で焼成される
低温焼成のため製品にやや吸水性があるが、色彩の出る範囲が広い。

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アイアンストーン

硬質陶器と呼ばれ、ヨーロッパ、特に英国で多く生産される。
一般の陶磁器は、800℃前後で素焼きをした生地に釉薬をかけて1200℃-1350℃で本焼成をする。アイアンストーンは、素地焼成を1250℃前後で締め焼きをした後、釉薬をかけ1200℃前後で釉焼成をする。

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鋳込み 鋳込み成形

石膏型の中に泥状の土を流し込む方法。
上下二枚からなる石膏型の中へ圧力をかけた泥を注入する圧力成形(二重成形)とビンの中に液体を注ぐように、中が空洞になった型の上から泥状の土を流し込む、がば鋳込みと呼ばれる二種類の方法がある。

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イングレーズ

本焼成された素地に転写紙などを貼り付け、更に1200℃前後で焼成して絵柄を釉薬の中に溶け込ませる技法。
800℃前後の低温度で焼く上絵付けよりもコスト的には高くなるが、転写が釉薬に溶け込んだ柔らかな感じが高級感を表現する。また転写紙に含まれる金属類が釉薬層内に溶融封印されるため上絵付けに比べて安全で、長く使用しても絵柄が剥離する問題が起きない。

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上絵、上絵付け

カラフルな色合いを出すための陶磁器の彩色法。釉薬の表面に800℃程の温度で焼き付けることの出来る絵具を使う。

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織部

深みのあるグリーンの釉薬と今見ても斬新的なデザインが特徴的な美濃地方の伝統的なやきもの。

か行

カオリン

花崗岩などの岩石が風化堆積してできた原料のひとつ。風化度合いによってさまざまな原料名に区分される。朝鮮カオリンや、ニュージーランドカオリンが有名。品質のいいカオリンは白色度が高く白磁やニューボンチャイナなどに多く使われている。

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登り窯、単窯、ドアーキルン、シャトルキルン(シャトル窯)、トンネルキルン(トンネル窯)、ローラーハースキルンなど、陶磁器の歴史的また使用目的や技術的変遷によってさまざまなタイプがある。
薪窯、重油窯、灯油窯、電気窯、ガス窯など燃料によって区分する場合もある。
陶磁器の焼成には、酸化焼成、中性焼成、還元焼成がある。

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還元焼成

空気を十分に供給することなく焼成する方法。窯の中において酸素の供給が少ないため不完全燃焼をおこし、一酸化炭素が生成される。この一酸化炭素が釉薬や素地の中の酸化第二鉄から酸素を奪い酸化第一鉄に変えてしまうことにより、還元特有の色を出す。還元焼成で焼かれる代表的な白磁はわずかに素地に含まれた鉄分が還元により淡い青色を発することによりその白さを出す。

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貫入(かんにゅう)

土と釉薬の熱膨張がアンバランスのため釉薬に入ったクラック(亀裂)。

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顔料

陶磁器の色付けに使うさまざまな原料の総称 陶磁器は高温で焼成されるため色を出すためには金属類が使われる事が多い。

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珪石

やきものにおいて、長石、粘土と共に主成分として使われる。釉薬、素地において絶対必要な成分。焼成すると長石と溶けてガラスをつくる。

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強化磁器 高強度磁器

酸化アルミナを調合して物性強度を高めた食器の事を一般的には言う。
アルミナは他の陶磁器原料に比べて比重が大きいため、同形状で比較した場合通常の陶器、磁器より重くなる。
陶器の物性強度は、曲げ強度としてメガパスカルで表わされる。

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グリーンライフ(GL21)

美濃焼の陶磁器リサイクルプロジェクト。 生活の中で破損したり使用しなくなった不要食器や、美濃焼産地内で発生した不良品を回収し、粉砕した後、もう一度原料の中に混ぜて使用することによりゴミを減らし、環境への負荷を減らした環境循環型社会に向けての新しいプロジェクト。

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化粧土

エンゴーベとも呼ばれる。
もとの生地の上に、別の色または異なった性質の土を刷毛で塗ったり、かけたりして、もとの土とは違った色や材質感を表現する技法。上の層の化粧土を削り取ったり、引っかいて模様を描くこともある。

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呉須

素焼きの上に、手描きや印刷のために使われるコバルト化合物。コバルトの純度によって鮮やかな紺色から、酸化鉄などの不純物を含み渋い味わいのある古代呉須などさまざまな種類がある。

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骨灰

ボーンチャイナに使われる原料。燐酸カルシウムを含む牛の骨を焼成し粉砕して原料とする。

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コテ 鏝

陶器の生地を成形するには、下側で回転する石膏型と上側で回る金型の両方でプレス回転しながら成形する。下側の石膏型に対して上側に装着する金型をコテと呼ぶ。

さ行

酸化焼成

空気(酸素)を十分に供給した焼成方法。
土器、半磁器、硬質陶器、ニューボンチャイナ、ボーンチャイナなどは酸化雰囲気で焼成される。

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再生原料(リサイクル原料)

家庭内の不要食器や陶磁器メーカーから発生した不良品を回収、粉砕し再度使用した原料。美濃焼産地内のメーカーが参加するグリーンライフ21においては、20%の割合で食器の粉砕物を原料に混ぜている。

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再生食器(リサイクル食器)

不要になった食器を回収、粉砕して混ぜ込んだ再生原料を使用して作られた食器。品質、価格ともに従来のものとほとんど変わりがなく、今後一層の普及が期待される。

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再生強化磁器(リサイクル強化磁器)

再生食器の中でも、再生原料の中に、アルミナなどの強化用原料がある一定量が含まれているものを言う。

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磁器

陶磁器製食器の中で、物性的に最も高いランクに位置する。
1300度から1350℃の高い温度で焼成されることによって素地がガラス化し、透光性が出てくる。更に釉薬の表面はなめらかで光沢のある強い表面を持つ。

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下絵付け

素焼きの上に筆で描いたり、吹き付けるなどして直接細工を施す技法。その後釉薬を上からかけて本焼成することにより、ガラス状の釉層を通して細工した絵、柄、色が現れる。
本焼成後の生地に細工を施す上絵付けに対して下絵付けと呼ぶ。

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志野

桃山期に始まったとされる美濃地方を代表する伝統的な器。どっしりとした素地に白い長石釉を厚くかける。雪が積もったような雰囲気の表面を持ち、釉薬が薄い部分は赤茶色または鼠色になる。

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焼成

成形、素焼、絵付け、釉薬かけの工程後、窯に詰め、重油、ガス、電気などにより1200-1350℃の間で焼成される。大きく分けて酸化焼成と還元焼成の2つに分けられる。

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素焼き

成型された素地を一度800℃の低温で焼成することにより硬いビスケット程の状態にする。
保存性に優れるのと吸水性があるので、その後の下絵付け、釉薬をかけるといった作業がやりやすくなる。

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成形

原料である粘土を皿、カップといった特定の形に作っていく工程。製品としての陶磁器の場合、ロクロ成形(ローラーマシン)、鋳込成形(ガバ鋳込、圧力鋳込)の二つに分けられる。基本的に丸い形状のものは全てロクロ成形、それ以外の複雑な形状は鋳込成形で作られる。

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青磁

中国において漢の時代に作られた磁器。上品な淡い青色の釉薬が使われる。釉薬に含まれた少量の鉄が還元焼成により青みを帯びる。

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せっ器

昭和初期日本で開発され、素材、物性的には陶器と磁器の中間に位置する。
1250℃前後の酸化焼成で焼かれ、陶器類より吸水性が少なく、高温焼成の磁器類に比べてさまざまな色が出せるので、カジュアルな製品に適した素材といえる。

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石膏

陶磁器業界においては、成型、鋳込み用の型に使用される。

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施釉

素焼き素地の表面にガラス質の釉薬を施す作業。
成形された素地は800℃で素焼きされることによって、植木鉢のように多孔質(細かな穴が素地の中にできる)になり吸水性(水を吸いやすい)のある素地となる。その性質を利用し、素焼きを水と原料が混ざった釉薬の中につけることによって釉薬を表面に付着させる。
窯の中で釉薬が溶けてガラス化する事によって陶器の表面に光沢が出る。

た行

長石

珪石、粘土と共に陶磁器の素地と釉薬にとって必要不可欠な原料。
高温になると素地や釉薬中の他の成分と反応し、溶けてガラス質を生成する。

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転写紙

陶磁器に絵柄を焼付けするのに使われる材料。
無機顔料とガラス質の原料から作られたインクを使って絵柄を特殊な紙に印刷する。印刷された紙を転写紙と呼ぶ。
焼成された陶磁器の生地に転写紙を張り、800℃で焼成すると白生地の上に絵柄が焼付けされる。

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陶石

カリウムを含んだ粘土と珪石により構成された鉱物。
陶石そのものだけで焼き物ができる。日本では天草陶石が有名であり、有田焼に多く使われている。

な行

ニューボーンチャイナ

骨灰を使わないでボーンチャイナに近い白さと透光性を実現するために日本で開発された素地。
一般的には、酸化磁器、アイボリーポーセレンとも呼ばれ、高い透光性を持ち暖かいアイボリー色の生地が特色。温かみのある素材がカジュアルな食事の雰囲気に合っているため多くの場面で使われている。

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粘土

長石、珪石と並んで陶磁器を作る上で不可欠な原料。やきものの土を単に粘土と呼ぶことがあるが、正確には鉱物名でカオリナイトやハロサイトを指し、一般的にカオリンともよばれる。
海外のものでは韓国カオリン、龍岩カオリン、ニュージランドカオリンが、日本のものでは、木節粘土、蛙目粘土がよく知られている。

は行

ボーンチャイナ

19世紀の初めのイギリスを発祥とする乳白色の透光性のある磁器。牛の骨灰を主原料として作られる。

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ペタライト

リチウム性の天然鉱石で、耐熱陶器に使われる原料。

や行

釉薬

陶磁器の生地の汚れや吸水性を防ぐとともに、色や加飾を施すため生地を覆うガラス質の原料。
透明釉、マット釉、乳濁釉、不熔性マット釉に分けられる。鉄、銅、コバルトなどの金属類が色を出すのに使用される。

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